オリジナル鮎竿とカタログ・スペック表の「錘(おもり)負荷」相違について
先日、お客様から御指摘を受けた。
12月になってもプロトの鮎竿を見に来られる方は結構いらっしゃてその日も鮎談義に花が咲いていた会話の中での出来事だった。
「フナヤオリジナル鮎竿ってかなり先調子でPOWERも他社の胴に入る竿より遙かにあるんですね!?HPのスペックを見てると、D社やG社の竿と比較すると柔らかいのかと思ってました。お時間がなくてこれだけの竿を各種触れない遠方の方は勘違いするかも知れませんね」と。
何故?とお聞きした所「錘負荷の表示数値範囲が少ない!」からとの御指摘だった。
確かにD社・G社は早瀬クラスで0〜8号・急瀬クラスでは0〜10号・超硬クラスは0〜14号の表示を付けてある。硬中硬でも0〜4号の負荷表示となっている。  勿論、お客様には納得の上、竿の御注文を頂いた。
〈オモリに関する一考察〉
瀬を征す!と言ったら「オモリ」を使いこなさねば50〜70%しか攻め切れが出来ないと考える。
と言うのは、背針の効力も充分に理解しているからだ。金属に背針で確かにある程度の瀬を潜らせる事は出来る。
水中での根掛かりやおもり合わせの苦労もしなくて言い分「瀬釣りは金属+背針」と決めてらっしゃる方も多いと思うが潜らせる流れに限界があり、極細金属が水切り抵抗が少ないが掛かり鮎が大きいと糸の太さは反比例の関係を生む。
ましてや、背掛かり鮎が2匹も付いた状況に陥るとタメも抜きも出来ない最悪・それに胴調子とくれば下がりに下がって取り込むという熾烈な運動を危険を顧みずしなくてはならないだろう。

オモリ使いを嫌がられる第一の理由はオモリが咬んだりして囮のロス、根掛かりを多発するから!が一番多い。
克服の第一歩は、まず、オモリを付けたら竿先を川下に不用意に下げない事を常に念頭において竿をさばく事。
竿先が下がる事=鉛であるオモリは仕掛を「くの字」にして落下する、囮も石の横から下方に、この時弱り気味の囮だと石の間に身体を挟み、休もうとする。
完璧な根掛かりが生まれる。竿先に常にテンションを感じている事。
引き釣りが主になるから上竿になり切ったら、円月殺法の如く上から下へ角度を変えつつテンションを掛けつつオモリは水面に浮かしながら下の狙うポイントに囮を送り込む。囮が潜りだしたら直ぐべた竿にするのではなく、同じく円月殺法で天から水面に竿をゆっくり倒しながら囮を斜めに引き出して行く事。

では、オモリの号数基準はどうやって決めるのか!?
ここでは0.5〜1号のチビ玉(潜りを補助する背針的役目で号数・囮から打つ位置等をアレンジしながら多用する)は省略する事にして。
ナイロン・フロロ系のモノフィラ繊維0.4〜0.8号だと
立ち込んで楽に居られる流れで0〜2号踏ん張って流されない程度の流れなら2〜3号流速の押しで前に押し出されそうになる流れで3〜5号位が目安だと思う。
ここで勘違いをして欲しくない点は、立ち込んで感じる向こう側はそれ以上なのか以下なのかは判断力である。
そして、金属糸=モノフィラ÷2〜3が号数匹敵(・・0.6号なら0.3〜0.2号が強度が見合う。)を使うとオモリは1〜2号マイナスになる。
5号がいる瀬なら3〜4号で入るという事。
もう一つ大事な事・・・2号以上のオモリはチャラ瀬や急瀬で元気のなくなった囮を沈ませる為にも使うが荒瀬・激流では元気取れ立ての野鮎に潜水ウェイトを付けさせて確実に良い仕事を的確にスピーディにさせる為の物と考えるべきで、馴染みが悪い状況=囮が瀬の中に入っても竿先が下に突っ込むとかふぁふぁと竿先がいつまでも止まらない時は底に馴染みきっていないと判断してオモリを大きくするか、流芯から外すか即断する事が大事だと思う。
オモリの号数基準はハナカンから20〜35cm位に打つ事を前提に話を進めているが、上級者や職漁師の方はハナカンから50〜100cm位上にオモリを打つ人が多い。勿論、離す分だけオモリの重さも+1〜3号増える。激流では7〜10号をつけてオモリを底石に当ててまず底取りをする。オモリから囮迄が長いから囮の動き幅も大きくなる。大釣りや・巨鮎を仕留める鮎師は針も大きいがオモリ下も長く、大玉に数珠の様に足していき流速対応する。

以上の事で判る様に「フナヤオリジナル鮎竿」の錘負荷表示は囮を付けた実戦でのオモリ使用範囲の表示を意味していました。
何故なら硬中硬に8号のオモリは付きますが、8号が必要な瀬に硬中硬でオモリを8号付けて攻める鮎師はいないと考えます。
硬中硬なら0〜3号のオモリを使う瀬が目一杯と考えます。
急瀬なら人が流されそうになる3〜5号の荒瀬の鮎なら取り込めています。10号は付けての使用はしないと考えます
超硬・超超硬しかりです!決して他メーカーの同レベルの竿よりPOWER負けはしない!との自負心は御座います。
シーズン中はプロトの竿、貸し出しして実際使って気になる調子やレベルのチェックをして頂き、好評でした。
遠方でどの様な竿か気になる方、往復送料御負担頂けるなら2本迄プロトをお貸し致します。
詳しくはオリジナル鮎竿に貸し出し専用フォームを作り、規約に従って頂ける方にのみ平成19年3月上旬迄5日以内の貸し出しを致します。興味と冬でも鮎への情熱のある方で、こちらの提示審査に該当する方に限りますが、是非御一報下さい。

NEW ちょっと公開! 超超硬 超硬調 急瀬 フナヤオリジナル 鮎竿の秘密
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送料はこちらからの発送時は、「着払い」・返却時は送料御負担の「元払い」でお願い致します。
期限は当社発送日から5日以内と致します。
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